2013年6月の東京ドーム公演で10万人を動員し、伝説となった解散から約8年の歳月が流れた2021年3月11日。TBS系大型音楽特番『音楽の日』の生中継で、奇跡の瞬間が訪れました。東日本大震災の被災地である楽天生命パーク宮城のマウンド後方に、一夜限りで3人が集結したのです。
雪が舞い散る寒空の下、DJケミカルがDJブースに立ち、加藤とモン吉が声を枯らして『あとひとつ』『ありがとう』『ちっぽけな勇気』を熱唱。その圧倒的なパフォーマンスはSNSのトレンドを独占し、日本中に再び感動の渦を巻き起こしました。
この一夜限りの共演が、止まっていた時計の針を動かします。全国から寄せられた膨大な反響を受け止めたメンバーの間で、今後の話が持ち上がった際、誰よりも2人の背中を強く押したのがDJケミカル本人でした。「自分は寺を守らなければならないけれど、2人の歌には人を励ます力がある。ファンのためにも、もう一度2人で歌ってほしい」というケミカルの純粋な願いが、再始動への決定打となりました。
2021年4月1日、加藤とモン吉は「FUNKY MONKEY BΛBY'S」としての再始動を発表します。注目すべきは、グループ名の表記変更です。旧体制の「BABYS」から、アルファベットの「A」がギリシャ文字の「Λ(ラムダ)」へと変更されました。
この「Λ」には複数の深い意味が込められています。ひとつは、2本の線が互いを支え合う「人」という漢字の成り立ちに似ていること。もうひとつは、2人体制になったことを象徴しながらも、心の中には常に「3人目のメンバーであるDJケミカル」が存在し続けているという、消えない絆の証明です。
新体制第1弾シングル『エール』(ジャケットにはお笑いコンビ・千鳥の大悟を起用)を皮切りに、2023年のフルアルバムリリース、そして2024年から2026年に至る全国ツアーの展開など、ノスタルジーに頼らない現役のロック・ヒップホップユニットとしての力強い足跡を刻み続けています。