愛着スタイルは個人の固定化された性格ではなく、対人関係における反応パターンの傾向性です。米国の心理学者ハザンとシェイバーらの研究以降、成人の愛着スタイルは一般に「安定型」「不安型」「回避型」「恐れ・回避型(未解決型)」の4領域に分類されてきました。
現代の日本における実態を捉えるため、編集部が臨床心理士監修のもと整理した各タイプの比較データは以下の通りです。
特筆すべきは、「回避型と不安型の相性」が引き起こす強烈な相互引力と破壊的スパイラルです。心理学の臨床現場ではこれを「追跡者―回避者ダンス(Pursuer-Distancer Dance)」と呼びます。
不安型は相手が距離を置こうとすると「見捨てられる」パニックに陥り、鬼電や長文LINE、感情的な問い詰めで距離を縮めようとします。しかし、この接近行動は回避型にとって「領域侵犯の脅威」そのものです。脅威を感じた回避型は防衛のためにさらに遠くへ逃走し、その逃走が不安型の恐怖を煽ってさらなる追撃を生む――という負のループが完成します。お互いのトラウマのスイッチを押し合う関係でありながら、刺激の強さゆえに「運命の恋」と錯覚しやすく、結果的に双方が心身を激しく削り合うことになります。