「食べる宝石」琥珀糖とは?シャリぷる食感の秘密と買い方を徹底解剖

「食べる宝石」琥珀糖とは?シャリぷる食感の秘密と買い方を徹底解剖

「食べる宝石」琥珀糖とは?シャリぷる食感の秘密と買い方を徹底解剖についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

今でこそ若年層のアイコン的スイーツとして認知されている琥珀糖ですが、そのルーツは江戸時代前期にまで遡ります。 歴史的な契機となったのは、山城国(現在の京都府)の旅館「美濃屋」の主人・美濃屋太郎左衛門による「寒天」の偶然の発見です。冬場に放置されたトコロテンが凍結と乾燥を繰り返して乾物となったことから寒天が誕生し、和菓子の表現力は飛躍的に向上しました。この寒天に砂糖や水飴を煮詰めて固めた生菓子は、当初「錦玉羹(きんぎょくかん)」や「金玉羹」と呼ばれていました。 その後、クチナシの実を使って透明な寒天を美しい黄金色に染め上げた細工菓子が登場します。その高貴な色合いが化石の「琥珀(こはく)」に酷似していたことから、宮中や茶の湯の世界で「琥珀羹(こはくかん)」と名付けられ、夏の涼を演出する高級な干菓子として重宝されるようになりました。 かつては茶席で濃茶の渋みを引き立てるための格式高い存在だった琥珀糖が、なぜ2020年代以降に世界的ムーブメントへと転じたのでしょうか。その契機となったのが、動画プラットフォームにおける「ASMR(自律感覚絶頂反応)」コンテンツの隆盛です。高性能マイクが拾う「シャリッ、コリュッ」という小気味よい咀嚼音が、音フェチと呼ばれる視聴者層の間で中毒的な人気を博しました。さらに、鉱物標本やガラス細工のように光を透過するビジュアルが、スマートフォンのカメラ性能向上と完璧にマッチし、伝統和菓子は「五感で消費するデジタルネイティブ向けスイーツ」として再定義されたのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。