料理系SNSやレシピコミュニティを観察すると、すき焼きのたれで作る肉豆腐には多くの称賛が集まる一方で、特有のつまずきポイントも見受けられます。
「市販のたれ1本で味が決まるから、仕事終わりの疲れた日でも15分で作れて助かる」「溶き卵をくぐらせると完全にひとりすき焼き気分が味わえる」といった高評価が並ぶ一方、失敗したユーザーの声として目立つのが以下の2点です。
第一に、「レシピサイトの通りに作ったのに、後半になってタレが水っぽくなり、最後は味が薄いお湯煮のようになってしまった」という声です。この原因を現場検証すると、白菜やもやしなど水分含有率が95%を超える野菜を大量に追加しているケースが散見されます。レシピサイトNadiaの投稿者も注意喚起している通り、水分を多く含む野菜を加える場合は、すき焼きのたれの量を1〜2割増量するか、加える水の量を最初から半分に減らすコントロールが不可欠です。
第二に、「タレの甘さが強すぎて途中で食べ飽きてしまう」という意見です。特に九州地方や甘みの強い銘柄のたれを使用した場合、後味が重たく感じられることがあります。この違和感を解消するためには、仕上げに「粉山椒」「黒七味」、あるいは少量の「すりおろし生姜」を煮汁に忍ばせるのが有効です。スパイスのシャープな刺激が醤油と砂糖の重さを断ち切り、最後まで箸が進む引き締まった味わいに変化します。