教育情報掲示板や受験生コミュニティに寄せられる生々しい体験談、および進路指導の現場で日々生徒と向き合う高校教員の証言を検証すると、過去問演習を取り入れた受験生とそうでない受験生の明暗が浮き彫りになります。
体験談から見えた「過去問演習」の成功例と失敗例
大手予備校の現役チューターが担当生徒の手記から明かした事例によると、旧帝大文系に合格したある生徒は「高校の進路室にあった3年分の第2回全統記述模試を夏休み中に解き、国語と英語の解答欄の行数制限(マス目ではなく横線指定)に対する文字量感覚を掴んだことで、秋の記述模試で偏差値が61から69へと急伸した」と述懐しています。
一方で、ネット上のフリマで購入して失敗した事例も後を絶ちません。ある受験生は「メルカリで5回分の過去問セットを購入したが、問題用紙のみで採点基準付きの解説冊子が付属していなかった。自己採点が一切できず、自分の答案の何が良くて何が減点対象なのかが分からないまま時間を浪費してしまった」という痛切な声を残しています。
河合出版『黒本(入試攻略問題集)』を活用した上位層の突破口
全統記述模試の単独過去問が入手しづらい状況下で、難関大志願者がこぞって活用しているのが河合出版の『入試攻略問題集(黒本)』です。実際の利用者レビューや合格体験記を分析すると、以下のような評価が定着しています。
- 「赤本は過去問の解説が簡潔すぎて途中式の省略が多いが、黒本(オープン模試過去問)は河合塾の採点講評と採点基準表がそのまま載っているため、自学自習で完全な記述答案が作れるようになる」(一橋大合格者)
- 「秋の第3回全統記述模試の前に名大オープンの黒本を2年分やり込んだ結果、記述試験特有の時間不足に陥ることなく、記述答案のクオリティを本番レベルまで引き上げられた」(名古屋大工学部合格者)