「なぜか野暮ったく見えてしまう……」という悩みの背景には、モッズコート特有のボリューム感に対するシルエット設計の甘さがあります。モッズコート(主にM-51やM-65)は本来、装備の上から羽織るオーバーコートとして設計されているため、身幅や袖回りにたっぷりと生地が使われています。何も考えずにダボッとしたインナーやルーズすぎる古着デニムを合わせてしまうと、単なる「だらしない着膨れシルエット」に陥ってしまうのがダサいと言われる最大の理由です。
失敗を回避する第1の鉄則は、「首元(インナー)」に清潔感を取り入れることです。モッズコートのスタンドカラーやフード周りは視線を集めやすいため、首元がよれたカットソーを合わせると一気に生活感が出てしまいます。ハイゲージのタートルネックやハリ感のあるシャツを差し込むだけで、ミリタリー特有の泥臭さがスマートに中和されます。
第2の鉄則は「Yライン」または「落ち感のあるIライン」の徹底です。上半身にボリュームが集まる分、テーパードパンツで足元をすっきり絞るか、センタープレスの入ったスラックスで縦のラインを強調するのが正解です。そして第3の鉄則として、ドローコードを活用したウエストシェイプが挙げられます。身幅を絞ってブラウジングを作ることで、平坦な印象を打破し立体的なメリハリが生まれます。