路線便の料金表を開くと、宅配便のようなシンプルな「サイズ別一律料金」とは全く異なる複雑な計算体系に直面します。コスト試算で最も重要な概念が「容積換算重量(才数計算)」です。
トラックの荷台スペースを占有する貨物は、「実際の重さ(実重量)」だけでなく「占有する体積(容積重量)」の両面で評価されます。物流業界では「1才(約30.3cm×30.3cm×30.3cm=約0.027立方メートル)」を約8kg〜10kg(事業者により異なる)として換算します。実重量と容積重量を比較し、「いずれか重い方の数値」を基準にして運賃が決定されるのが鉄則です。
例えば、発泡スチロールのように「実重量は20kgしかないが、容積を計算すると150kg相当になる荷物」の場合、運賃は150kgの区分が適用されます。これを理解していないと、請求書を見て「想定外に高い」と混乱する原因になります。
一般的な幹線輸送(東京〜大阪間、荷物重量100kg〜300kgクラスのパレット貨物)における相場感は以下の通りです。
- 実重量100kg(1パレット程度):約6,000円〜12,000円前後
- 実重量300kg(2パレット程度):約14,000円〜25,000円前後
- 実重量500kg超:約25,000円〜40,000円前後(この重量帯を超えると専属軽トラ〜2tチャーター便の料金と肉薄する)
注意すべきは、基本運賃のほかに加算される各種付帯サーチャージです。
- 燃料サーチャージ:軽油価格の変動に連動して運賃の数%〜十数%が自動付加される。
- 中継料:大手各社の自社直営ネットワークから外れた郡部や離島へ配送する際、地元の提携運送会社へ委託するために発生する追加費用(数千円〜数万円)。
- 荷役料・指定料:フォークリフト荷役代行、時間帯指定、階上げ作業などを依頼した場合に発生する実費。