レディーミクストコンクリートとは?生コンとの違いと90分ルールの真相

レディーミクストコンクリートとは?生コンとの違いと90分ルールの真相

レディーミクストコンクリートとは?生コンとの違いと90分ルールの真相について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

構造物の耐久性を確保するため、現場に到着したレディーミクストコンクリートには厳密な受入検査が課されます。日本建築学会のJASS 5(建築工事標準仕様書)や土木学会のコンクリート標準示方書に基づき、打設直前にアジテータ車(生コン車)の後方からサンプルを採取し、以下の諸試験を実施します。

現場検査の中核となるのがスランプ試験の受入検査基準です。高さ30cmのスランプコーンにコンクリートを詰め、引き抜いた後に何cm自重で沈降したかを測定します。沈降量が指定値(例えば18cmなど)に対して規格の許容差内に収まっているかを確認し、コンクリートの流動性と打ち込みやすさを判定します。スランプ値が大きすぎると材料分離を引き起こし、小さすぎると締め固め不良による空洞(豆板・ジャンカ)の原因となります。

耐久性の要となるのが空気量試験の許容範囲です。コンクリート内部に微小な独立気泡を連行させることで、冬期の凍結融解抵抗性を飛躍的に高めます。JIS規格における普通コンクリートの標準規定では目標値4.5%に対して許容差は±1.5%(3.0%〜6.0%)と定められています。空気が不足すれば耐凍害性が失われ、逆に過剰となれば空隙が増大して圧縮強度が大幅に低下します。

実務で頻繁に混乱を招くのが、呼び強度と設計基準強度の違いです。設計基準強度($F_c$)とは、構造計算において構造体に求められる材齢28日での基準強度を指します。現場でプラントに発注する「呼び強度」は、気温による強度発現の遅れを相殺する「構造体強度補正値($S$)」を設計基準強度に上乗せして決定されます。冬期の施工では、設計基準強度が24N/mm²であっても、呼び強度は27N/mm²や30N/mm²で発注されるのが技術的常識です。

これらの基礎となる配合計画書の確認項目では、強度試験結果だけでなく、乾燥収縮ひび割れを抑制するための単位水量(原則185kg/m³以下)および耐久性を左右する水セメント比の規定(通常55%〜65%以下)が適正に設定されているかを事前に厳格審査します。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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