キウイ栽培における最大の敵は「初霜」です。秋の収穫作業において、カレンダーの日数以上に絶対的なデッドラインとなるのが、気象庁が発表する霜注意報や最低気温の予報です。
キウイの果実は水分を極めて多く含んでいるため、氷点下(マイナス2℃以下)に数時間さらされると、細胞膜が破氷現象で破壊されます。霜に当たって凍結した果実は、後からどれだけ温かい部屋に置いても正常な追熟を行えず、果肉が水浸し状に茶色く濁り、異臭を放って腐敗する「凍結壊死」に陥ります。
霜害を避けるための具体的な行動計画は以下の通りです。
- 最低気温3℃のサイン:天気予報で最低気温が3〜4℃と報じられた場合、放射冷却によって地表付近は0℃近くまで下がり、霜が降りる危険性があります。この予報が出た時点で、日数を満たしていなくとも直ちに全量を収穫してください。
- 暖地でも油断禁物:関東以西の温暖地であっても、11月下旬には突然の冷え込みが訪れます。11月20日をひとつの安全限界ラインとして設定するのが賢明です。
- 雨天の収穫は厳禁:果実が雨で濡れた状態で収穫・保管すると、果梗部から灰色かび病や軟腐病などの病原菌が侵入し、貯蔵中にカビが繁殖します。収穫は必ず「2日以上晴天が続いた乾いた日の午前中」に行ってください。