分数の割り算が連続する計算や、掛け算と割り算が入り乱れる問題では、ノートの使い方が合否を分けます。途中式を何行も書き連ねて掛け算を実行してから最後に巨大な数字を約分しようとすると、計算ミスの発生率は跳ね上がります。
3つ以上の計算は「1本の長い分数線」に統合する
複数の掛け算・割り算が連続する場合、割る記号($\div$)の直後にある分数だけを逆数にし、「1本の長い分数線」の上に分子、下に分母をすべて配置します。
例題:$\frac{3}{8} \div \frac{9}{10} \times \frac{6}{5} \div 4$
ステップは極めてシンプルです。
- 整数を分数にする:$4 \rightarrow \frac{4}{1}$
- 「$\div$」の直後だけをひっくり返して「$\times$」にする:
$\frac{3}{8} \times \frac{10}{9} \times \frac{6}{5} \times \frac{1}{4}$ - 1本の長い分数線に合体させる:
$\frac{3 \times 10 \times 6 \times 1}{8 \times 9 \times 5 \times 4}$ - この状態で一気に「約分」を行う:
・分子の10と分母の5で約分 $\rightarrow$ 分子に2が残る
・分子の3と6(掛けると18)と分母の9で約分 $\rightarrow$ 分子に2が残る
・分子に残った $2 \times 2 = 4$ と分母の4で約分 $\rightarrow$ 完全に1になる
・残った分母は8、分子は1となり、答えは $\frac{1}{8}$
掛け算を計算してから割るのではなく、「数字が小さいうちに約分し切る」ことこそが、トップ進学校の受験生も実践している計算精度の核心です。