「実家暮らしは何歳まで許されるのか」という問いに対し、各種意識調査や街頭インタビューで最も多く挙がる境界線は「20代後半(28〜29歳)」である。20代前半であれば学生や社会人駆け出しとして何ら違和感を持たれないが、30代の大台に乗った途端、周囲の空気は一変する。「自活能力がないのでは」「親離れできていないのではないか」という無言のプレッシャーがのしかかるのが日本社会の現実だ。
では、客観的な統計データはこの現実をどう映し出しているのか。総務省統計局の「就業構造基本調査」および各種シンクタンクによる最新データを突き合わせると、興味深い実家暮らし割合年代別のグラデーションが浮かび上がる。
ネット上で囁かれる実家暮らし30代痛い理由の核心は、単に「実家に住んでいる事実」そのものではない。料理や洗濯をすべて親に丸投げし、自分の給料を趣味や推し活に全額注ぎ込んでいるような「精神的幼児性」が透けて見える点にある。逆に、30代であっても家計を支え、自炊や身の回りの管理を完璧にこなしていれば、白眼視される筋合いは本来どこにもない。