愛媛マラソン当日の交通混乱は、マイカー利用者だけに留まりません。市内を縦横に走る公共交通機関にも大規模な運用制限がかけられます。特に県民や観光客の足となる愛媛マラソン伊予鉄バス運休の規模は凄まじく、松山空港線、北条線、勝山町・大街道を経由する主要系統において、午前中から夕方にかけて数十便以上の運休および大幅な迂回運行が実施されます。
取材班が確認した現場運行計画によると、松山空港行きのリムジンバスや路線バスは、市内中心部の平和通りや大街道を経由できず、外環状道路や南環状線を経由する大幅な迂回ルートへとシフトします。その結果、通常であればJR松山駅から空港まで約15分で到着する道のりが、迂回による渋滞も重なって40分から1時間近くを要するケースが毎年のように報告されています。旅行や出張で飛行機を利用する予定がある人は、普段通りの移動計画を立てていると確実に搭乗手続きに遅延するリスクを背負うことになります。
一方、路面電車を運行する愛媛マラソン市内電車運行情報にも厳重な注意を払わなければなりません。市内電車環状線(1系統・2系統)は、ランナーが市内中心部を駆け抜ける午前9時から午前11時過ぎにかけて、平和通り周辺の一時運行見合わせや、古町駅・上一万停留所での折返し運転が余儀なくされます。コースと交差するポイントでは電車の運行が完全に遮断される時間帯が存在します。
この混乱期における唯一の確実な移動手段となるのが、道路上を走らない伊予鉄道の郊外電車(高浜線・横河原線・郡中線)およびJR予讃線です。特に松山市駅と三津・高浜方面を結ぶ高浜線や、松山駅と北条駅を結ぶJR予讃線は、地上の道路規制の影響を直接受けないため、沿線住民やランナーの応援者にとって事実上の生命線となります。当日の移動は「車やバスを諦め、鉄道軌道を軸に組む」ことが鉄則です。