プライベートとは異なり、ビジネスの現場や職場の飲み会では、無用なトラブルや詮索を遮断する「心理的バウンダリー(境界線)」の防衛が至上命題となります。上司や同僚からの質問に対し、下手に生々しいタイプを答えると社内の噂話の種になり、かといって冷淡に拒絶すれば「付き合いが悪い」と業務上の摩擦を生みかねません。
職場で最も安全かつ知的な対応は、「仕事観や人間性への論点シフト」です。
「『好きなタイプは?』と聞かれたら、すかさず『仕事でトラブルが起きたとき、感情的にならず冷静にフォローし合えるような誠実な方ですね』と答えるのがベストです。恋愛の文脈を仕事の姿勢へと見事に昇華させているため、相手はそれ以上下世話な質問を重ねられなくなります」(都内IT企業人事部長・40代)
また、世代間のギャップを逆手にとり、「実家の犬のように、呼んだら嬉しそうに走ってくる人」「健康診断の数値を気にして、野菜をしっかり食べる人」といった、誰も攻撃せず誰も傷つけない生活感ある回答でユーモアを添えるのも大人の処世術です。
一方、多人数で盛り上がる飲み会で重宝するのが、場を爆笑に変える「超具体的かつ無害なこだわり」の開示です。「芸能人で答える上手い例」として誰もが知る超絶美男美女を挙げると「理想が高い」と引かれますが、あえて斜め上の切り口を提示することで爆笑が生まれます。
「『好きなタイプ? 居酒屋で店員さんが忙しそうなとき、絶妙なタイミングで通る声で呼んでくれる人!』と返すと、ほぼ100%の確率で『それ俺じゃん!』『さっきの注文のことかよ』とツッコミが入り、テーブル全体が一体になります」(飲食チェーンエリアマネージャー)