ネット上の掲示板やSNS、知恵袋には「靴をなくす夢を見た直後に身の回りで何が起きたか」についての赤裸々な告白が数多く投稿されています。デスクリサーチと実際のヒアリング取材を通じて見えてきたのは、予知というよりも「身体感覚としての危機察知」でした。
都内のITメガベンチャーで働く30代女性マネージャーは、当時の手記で生々しい体験を振り返っています。「昇進してチームを任された翌週、オフィスのエントランスでパンプスが片方だけ見当たらず裸足で歩き回る夢を見ました。当時は気に留めませんでしたが、その1ヶ月後、右腕と頼んでいたサブリーダーが突然退職。業務の偏重に気付けなかった私のマネジメント不足でした。夢は自分の盲点を正確に突いていたのだと戦慄しました」。
また、40代男性会社員による証言では、「取引先で革靴を丸ごと盗まれる悪夢」を見た2週間後、共同提案を進めていた同業他社にコンペの企画書を複製され、受注を横取りされる実害に見舞われたといいます。「公の場で見せる同僚の笑顔の裏に潜む悪意を、意識では信じたくなかったものの、無意識の直感が警戒信号を発していた」と語る様子は、人間の防衛本能の鋭さを物語っています。