「SNSで話題の『個人間融資くじら』から本当に融資を受けられるのか、それとも危険な闇金や先振り詐欺なのか」――この疑問に対する捜査機関および金融業界の調査結果は極めて明確です。結論から言えば、個人間融資くじらの正体は100%違法な闇金業者、あるいは現金を騙し取る詐欺グループです。真っ当な融資が行われる余地は一切存在しません。
貸金業法において、反復継続して不特定多数に金銭の貸付を行う行為は、個人を装っていたとしても「貸金業」に該当します。国や都道府県への正規登録を行わずにSNS上で融資の勧誘を行う行為自体が、貸金業法違反(無登録営業・最高10年の懲役または1,000万円以下の罰金)に直結する重罪です。金融庁の公開データベースを照会しても、「くじら」なる登録貸金業者は実在しません。
「くじら」と名乗るアカウントのアプローチは巧妙にパターン化されています。個人間融資くじらのTwitter(現X)における投稿では、「即日対応」「信用情報不問」「秘密厳守」といったハッシュタグを散りばめ、金銭的に追い詰められたユーザーの検索行動を待ち構えています。DMでコンタクトを取ると、即座に「秘匿性の高いアプリでやり取りしたい」「審査用フォームに入力してほしい」と促され、外部の個人間融資くじらのLINE誘導へと移行させるのが定石です。
LINEに移行した後に展開されるのは、大きく分けて2つの悪質な手口です。1つは、1円も貸し出さずに「信用確認のための保証金」「初回手数料」などの名目で電子マネーや現金を先払いさせる個人間融資くじらにおける先振り詐欺の真相です。入金を確認した瞬間にアカウントはブロックされ、連絡は完全に途絶えます。もう1つは、極少額(数万円程度)を実際に振り込んだ後、1週間から10日という極めて短いスパンで法外な利息を請求し続ける個人間融資くじらの闇金の実態です。どちらに転んでも、利用者に経済的救済がもたらされることは構造上あり得ません。