防已黄耆湯を服用して「1ヶ月で2〜3kg落ちた」「フェイスラインや足首が別人のようにすっきりした」と実感する人たちには、漢方医学でいう明確な共通項が存在します。それが「気虚(ききょ)」と「水滞(すいたい)」を併せ持つ体質です。
漢方において「気」は生命活動を支えるエネルギーを指し、「水」は血液以外の体内水分全般を指します。気が不足すると内臓の働きや代謝ポンプが低下し、水分を全身へ正常に巡らせたり体外へ排泄したりする力が弱まります。その結果、行き場を失った水分が皮下組織に溜まり、重力に従って下半身や顔周りを肥大化させます。これが、いわゆる「水太り」の病態です。
防已黄耆湯を構成する主要生薬である「防已(ボウイ)」と「黄耆(オウギ)」は、この弱ったエネルギーを補いながら滞った水分を尿として押し出す絶妙な組み合わせです。さらに「白朮(ビャクジュツ)」または「蒼朮(ソウジュツ)」が胃腸の働きを助けて水分の吸収異常を正し、「生姜(ショウキョウ)」「大棗(タイソウ)」「甘草(カンゾウ)」が全体の調和を取ります。本当にやせた人たちは、脂肪が落ちたのではなく、溜まりに溜まっていた数リットル相当の余剰間質液が排出されたことによって、劇的な見た目の変化と体重減少を経験しています。
具体的にやせた実感を得やすい人の身体的特徴は以下の通りです。
- 皮膚の質感が柔らかい:二の腕や太ももをつまむと、筋肉の硬さがなく、ぷにぷにと柔らかい感触がある。
- 夕方以降の靴がきつい:朝履いていたパンプスやスニーカーが、夕方になると足の甲やすねのむくみで圧迫される。
- 多汗傾向がある:少し動いただけでじんわりと汗をかき、その汗がベタつかずサラサラして冷えやすい。
- 疲労感・倦怠感が抜けにくい:朝起きた瞬間から体が重だるく、胃腸が弱くて食後に眠気を催しやすい。