「取引先との大事な接待だから仕方がなかった」という夫の言葉は、どこまでが真実なのでしょうか。調査によると、最初のきっかけこそ仕事上の接待や同僚との付き合いであっても、自腹を切ってまで通い詰める背景には、男性特有の承認欲求やストレス発散が深く関わっています。
高級クラブに通う夫の心理を掘り下げると、職場での重責やプレッシャーから逃れ、無条件で持ち上げられたいという強い願望が浮かび上がります。家庭内では「父親」「夫」としての責任を求められ、日常の愚痴を聞く立場になりがちな男性ほど、夜の街では「一人の成功した男」として扱われる甘美な空間に抗えなくなります。
ここで見落としてはならないのが、一流店を取り仕切るクラブママの営業実態です。ママや人気ホステスは、来店客の職業、家族構成、趣味、好みの酒、会話の細部までを顧客カルテで徹底管理しています。「あなただけは特別」と感じさせる完璧な気配りと絶妙な相づちは、莫大な売上を生み出すためのプロの技術にほかなりません。夫はその計算されたビジネスの掌の上で、「自分は特別な存在として愛されている」と心地よい錯覚に浸っているのです。