2008年1月にリリースされたシングル『オーダーメイド』は、RADWIMPSにとって初となるオリコン週間チャート1位を記録し、バンドの知名度を国民的なものへと押し上げた記念碑的な作品です。翌2009年にリリースされた5枚目のフルアルバム『アルトコロニーの定理』の3曲目にも収録され、アルバム全体の哲学的な深みを牽引する重要な役割を果たしました。
制作当時、野田洋次郎は「日常で誰もが当たり前に過ごしている身体や心の仕組みを、もし自分自身で注文したのだとしたら」という純粋な思考実験から着想を広げたと語っています。一見すると哲学的で抽象的なテーマを、誰もが情景を思い浮かべられる寓話へと昇華させるソングライティング力は圧巻です。
また、映像作家の島田大介氏が手掛けたミュージックビデオ(MV)も高く評価されました。落ち着いた色彩の中で描かれるレトロで温かみのある世界観と美術セットが、楽曲の持つファンタジックかつノスタルジックな物語性を完璧に視覚化しています。