ふそうが誇るデュアルクラッチトランスミッション「DUONIC(デュオニック)2.0」は、素早い変速と優れた伝達効率を誇る画期的なメカニズムです。しかし、この先進ミッションこそが三菱ふそうキャンターの評判において最大の賛否両論を呼ぶ要因となっています。
多くのドライバーが違和感を覚えるのが、発進時や極低速域でのコントロール性です。トルクコンバーター式ATと異なり、クラッチを自動断続する構造上、荷物積載時の微速後退(バックでのプラットホーム付け)や坂道発進時にクラッチのミートタイミングが掴みにくく、唐突な飛び出し感やデュオニックの変速ショックが生じやすい傾向にあります。
年次改良ごとに制御プログラムはアップデートされているものの、小刻みなアクセルワークが求められる市街地配送では「マニュアル車以上に気を使う」という意見も根強く残っています。高速巡航時のスムーズな加速と燃費性能には目を見張るものがあるだけに、極低速域の扱いづらさは際立ったウィークポイントとして捉えられています。