この一件は、日本国内と海外のカルチャーギャップを如実に浮き彫りにしました。
国内では意見が真っ二つに分かれました。伝統的なボクシングファンや保守層からは、「ルールとして決まっている以上は守るべき」「テレビで子供も見るスポーツにおいて刺青の露出は好ましくない」といった批判の声が上がりました。一方で、「実力至上主義のプロスポーツで肌の模様を制限するのはおかしい」「時代遅れの規則に縛られすぎている」と井岡選手を擁護する意見も数多く噴出しました。
対照的だったのが海外メディアや海外ボクシングファンの反応です。アメリカの専門メディア「Ring Magazine」や「BoxingScene」などは、「世界チャンピオンがタトゥーを見せただけで処分されるのか」と驚きをもって報道。サウル・カネロ・アルバレスやワシル・ロマチェンコ、マイク・タイソンなど、歴代の世界的大スターたちが当たり前のようにタトゥーを入れている世界の潮流から見れば、日本のJBCルールは「極めて特異で時代錯誤(Outdated)」と映ったのが実情です。