思わず叫びたい!創作とSnsを熱狂させる厨二病単語の深淵

思わず叫びたい!創作とSnsを熱狂させる厨二病単語の深淵

思わず叫びたい!創作とSnsを熱狂させる厨二病単語の深淵の総合ガイドをお届けします。専門的な知識が満載です。

妄想的な用語法を物語の核へと組み込み、緻密なSFミステリーへと昇華させた金字塔といえば『STEINS;GATE』だ。物語を引っ張る主人公・岡部倫太郎の口から飛び出す怪しげな言葉の数々は、作品のアイデンティティそのものと言っていい。

「運命石の扉(シュタインズゲート)の選択だ」「エル・プサイ・コングルゥ」。前半の平和な日常パートにおいて、彼の発言は痛々しい妄想癖としてコミカルに描かれる。しかし、物語が不可避の悲劇とタイムリープの底なし沼へと足を踏み入れると、それらの言葉は一転して、残酷な世界線にたった一人で立ち向かうための「精神の鎧」へと変貌する。他者に理解されずとも自己の信念を貫く道具へと変わるカタルシス。言葉の持つ意味がひっくり返る脚本の美しさは、今なお語り継がれる伝説だ。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。