体型変化の噂が一気に加速した最大の契機は、NHK大河ドラマ『光る君へ』で主人公・紫式部(まひろ)を演じた期間です。放送開始直後から「少し顔が変わった?」「ふくよかになったのでは」という声が視聴者から寄せられました。
この現象の大きな要因は、大河ドラマ特有のビジュアル設計と衣装構造にあります。平安貴族の正装である十二単は、総重量が15キロ〜20キロ近くに達し、何重にも布を重ねるため必然的に上半身全体が大きく見えます。さらに平安時代の絵巻物に描かれる女性像に近づけるため、髪型やおでこを全開にするメイクが採用され、輪郭の丸みが際立ちやすい画面構成になっていました。
また、吉高由里子は少女時代から晩年までの一代記を演じ切るため、年齢経過に合わせた役作りの体重管理を行っていたことも明かされています。成熟した女性としての貫禄や母性を表現するため、あえて過度なダイエットを避け、豊かな表情を引き出すアプローチをとっていたことが「ふっくらした」と感じさせた本質的な理由です。