マーガリンと聞くと「トランス脂肪酸が多く含まれていて健康に良くないのでは」と不安を抱く人がいまだに少なくありません。しかし、日本の油脂加工技術はここ数年で劇的な進化を遂げており、かつての常識は大きく覆されています。
農林水産省の主導および各メーカーの技術革新により、現在日本国内で流通している主要メーカーの製菓用・家庭用マーガリンは、製造工程でトランス脂肪酸の主な原因となっていた「部分水素添加油脂」を使用しない製法へとほぼ完全に切り替わりました。その結果、製品100g中に含まれるトランス脂肪酸量は約0.5〜1.0g未満にまで激減しています。
この数値は、天然の乳由来トランス脂肪酸を含んでいる一般的なバター(100gあたり約1.7〜2.2g程度)と同等、あるいはそれ以下という極めて低い水準です。過度な健康リスクを恐れることなく、コストや作業性、求める食感に合わせて無塩マーガリンを選択できる環境が整っています。