太陽が高く昇る昼下がりから暖簾が揺れる居酒屋ランチは、十三のディープな魅力を象徴する風物詩だ。昼からグラスを傾ける常連客の笑い声が響く店内でいただく日替わり定食は、ボリューム・味・価格の三拍子が揃った究極の実用食と言える。刺身、天ぷら、煮付けといった居酒屋ならではの仕込みが生かされたおかずは、どれもご飯が進む味わいだ。
また、昭和の面影をそのまま残す大衆食堂も健在である。手書きのメニュー札が壁一面に貼られた店内では、ショーケースから好きな小鉢を選び、出来立ての汁物と炊きたてのご飯を組み合わせるセルフスタイルが残る。タイムスリップしたかのようなノスタルジックな空間で味わう素朴な料理は、多忙な現代人の心を温かく解きほぐしてくれる。