単なる流行として片付けられないのは、歴史上の重大な転換点にもこの「358」が深く関わっているからだ。日本の歴史を振り返ると、江戸幕府を開いた徳川家康に始まる徳川将軍家において、特に政治的・経済的な安定をもたらした3人の名君が「3代・家光」「5代・綱吉」「8代・吉宗」であることは有名な史実だ。幕府の繁栄を支えた主要な代数がまさに「3・5・8」に重なる点は、歴史愛好家の間でも長年語り継がれている。
宗教や神話の世界に目を向けても、その符合は偶然の一致にしては出来過ぎている。仏教の開祖である釈迦が悟りを開いた時の年齢は35歳8ヶ月だったという伝承が存在し、日本への仏教伝来も538年とされる。西遊記に登場する三蔵法師の供もお供の3人(沙悟浄、孫悟空、猪八戒)であり、数字にまつわるエピソードは尽きない。
数千年の歴史の中で、人間が無意識のうちに尊んできた数字の組み合わせ。それが現代のモビリティ社会において、再び表舞台に躍り出たと言えるだろう。