1990年代半ば、二人の出会いはまさに運命的だった。当時、F1世界選手権の舞台で猛烈な走りを魅せていたジャン・アレジ。真っ赤なマシンを駆るスクーデリア・フェラーリのスター選手として世界的な脚光を浴びていた彼と、日本の芸能界でトップ女優として絶大な支持を集めていた後藤久美子。二人が結ばれたニュースは、日欧のメディアを激震させた。
後藤は絶頂期にあった日本でのキャリアを惜しげもなく手放し、欧州へと渡る決断を下す。フランス人のアレジとの生活は、文化の相違や厳しいパドック社会の現実に直面する連続だった。しかし彼女は一切の迷いを見せず、互いを尊重し合う独自のスタイルを選択。二人の揺るぎない信頼関係は、当時の日本社会における結婚観や生き方にも大きな影響を与えた。