話は1990年代半ばへと遡る。鮮烈なデビューシングル『Body & Soul』が放ったエネルギーは、当時のJ-POPシーンに地殻変動を起こした。今井絵理子、島袋寛子、新垣仁絵、そして上原多香子の4人が生み出す圧倒的なボーカルとダンスパフォーマンスは、従来のアイドル像を根底から覆した。
所属事務所であるライジングプロダクションの卓越した育成ノウハウと、レコード会社トイズファクトリーの鋭いプロデュース戦略が見事に合致した結果、SPEEDはあっという間に頂点へと駆け上がった。激しいダンスをこなしながらも、グループのビジュアル面を強く牽引した彼女の存在は、当時の若者文化におけるスタイルアイコンとして絶大な影響力を持っていた。