出世街道を最速で駆け上がるビジネスパーソンには、共通する思考様式と仕事術が存在する。彼らは単に優秀であるだけでなく、「組織が今何を最も求めているか」を鋭く察知する能力に長けている。上司や経営層の期待値を事前に把握し、それを上回るアウトプットを継続的に提供することで、不可欠な存在としての地位を確立していくのだ。
また、彼らが持つマインドセットの核にあるのは、圧倒的な当事者意識と変化への柔軟性である。ソフトバンクグループの孫正義氏のように、大きなビジョンを掲げながらも足元の実行において徹底したリアリズムを追求する姿勢は、どのような組織であっても高く評価される。受け身の姿勢を捨て、自ら機会を創出し、その機会によって自己を変化させていく胆力こそが、超高速での昇進を支えるエンジンとなっている。
大手企業の評価制度の裏側を覗くと、かつての「減点評価」から「加点主義」および「影響力の波及度」重視への転換が顕著だ。どれほど個人の営業成績が良くとも、周囲を巻き込んでチーム全体の成果を引き上げる能力がなければ、管理職以上のポストには推挙されない。最速で昇進を果たす人々は、個人の成果(Do)と組織への好影響(Impact)を両立させるプロフェッショナルな動きを日常的に展開している。