杉並ナンバーと全く同じタイミング(2014年11月)で誕生し、同様に大激震に見舞われたのがお隣の「世田谷ナンバー」でした。東京23区初のご当地ナンバーとなったこの2地域には、興味深い共通点と相違点が存在します。
世田谷区の場合、元々の管轄が全国屈指の人気とステータスを誇る「品川ナンバー」だったため、「なぜわざわざ品川を剥奪されなければならないのか」というブランド価値の低下を恐れる住民反発が杉並以上に先鋭化しました。世田谷でも同様に差し止め訴訟が提起され、東京23区の「既存ナンバーブランドの強さ」を浮き彫りにする社会現象となりました。
一方の杉並は、品川ほどの絶対的ステータス争いというよりは、「練馬という慣れ親しんだ広域ナンバーへの安心感」と「閑静な住宅街特有のプライバシー保護意識」が反対運動の主軸となっていた点に地域性の違いが見られます。両区ともに司法判断を経て導入されましたが、23区におけるナンバープレートの価値観を再定義させる大きな契機となりました。