吉川晃司のキャリアを彩る数々のエピソードの中でも、特に語り草となっているのが代名詞「シンバルキック」と1985年のNHK紅白歌合戦でのパフォーマンスです。
ステージ中央に高く設置されたシンバル目掛けて空中高く跳び上がり、右足のハイキックで打ち鳴らすシンバルキックは、彼の驚異的な跳躍力と柔軟性があって初めて成立する超絶技巧です。ツアー中に左足を骨折しながらも、ギプスを装着したまま逆足でシンバルを蹴り抜いたという超人伝説は、ファンの間で今なお熱く語り継がれています。
また、初出場を果たした1985年の『第36回NHK紅白歌合戦』では、真っ赤な衣装で登場し、ステージ上でシャンパンを撒き散らした上でギターに火を放つという前代未聞のパフォーマンスを決行しました。生放送の規律を覆す過激なステージは当時大きな波紋を呼びましたが、予定調和を壊し、自らのロックを貫こうとした彼の反骨精神を象徴する伝説の一幕として歴史に刻まれています。