試合時間の変化は、ファンや視聴者の観戦体験そのものも書き換えている。長年、夏の甲子園の風景を支えてきたNHK総合の地上波生中継は、ニュース放送との兼ね合いや番組編成の都合上、試合時間が長引いた場合のリレー中継など綿密な放送編成が求められてきた。
一方、近年急速に普及したバーチャル高校野球などのデジタルプラットフォームは、スマートフォンやPCでいつでもどこでも試合の進行状況を確認できる環境を提供している。スポーツメディアが発信するリアルタイムの速報や、最新の野球ニュースに接する現代のファンにとって、試合時間の短縮やタイブレークによるスピーディーな決着は、タイムパフォーマンスの観点からも時代に即した変化として受け入れられつつある。