時折、Yahoo!ニュースのコラムやYouTubeのドキュメンタリー番組で、超高級車を何台も所有する若い住職や、ド派手な生活をアピールする宗教家の姿が取り上げられることがある。こうしたコンテンツは驚異的な再生数やコメント数を叩き出し、「お坊さん=暴利を貪る職業」というイメージを世間に強く植え付ける。
だが、メディアでセンセーショナルに紹介される事例は、全国7万以上の寺院の中でもコンマ数パーセントに過ぎない極端な例外だ。視聴率やPVを稼ぐための「切り取り」に過ぎないにもかかわらず、それが宗教界全体の平均像であるかのように誤認されてしまう。現場で泥臭く地域住民の相談に乗り、ボランティア同然で境内を維持している大半の僧侶にとって、こうした富裕層住職のバズは困惑と肩身の狭さをもたらす原因となっている。