「以前は地上にあふれていた高速バスを探すだけで一苦労だったが、今は地下の『バスターミナル東京八重洲』に集約されて迷わなくなった」。週に一度は出張で東京駅を利用するという都内企業幹部はそう語る。かつて八重洲口の路上に散在していた高速バス乗り場は、地下3階規模の先進的ターミナルへと順次統合された。
この地下移転の裏側には、地上交通の極度な混雑緩和と安全確保という至上命令があった。地下空間に大型バスの乗降エリアと先進的な運航管理システムを構築したことで、地上ロータリーへ流入する大型車両の数は劇的に減少。一方で、地下バスターミナルと各線改札を結ぶ連絡通路の入り口へスムーズにアクセスできるか否かが、移動時間を左右する新たなポイントとなっている。