深夜の赤坂の料亭。人目を避けるように集まったのは、与党幹部と野党重鎮たちだった。複数の政界関係者への取材で判明した極秘交渉の裏側には、現行の政権運営に対する強い危機感がある。法案提出のたびに野党の抵抗で審議が空転し、重要課題が棚上げされる状況に、政権中枢が「国家機能の停止」という限界を感じ取った結果だ。
対する野党側も、単なる反対勢力にとどまるだけでは国民の支持を広げられないという焦燥感を抱えていた。極秘裏に行われた会合では、安全保障政策や税制改革といった根幹政策での妥協点が模索され、政権を折半する形での人事案まで取り沙汰されている。一枚岩ではない党内をいかに抑え込むか、双方の幹部が冷や汗をかきながら神経戦を繰り広げているのが実情だ。