かつて世界中を呆れさせた石景山遊楽園は、現在どのような姿になっているのでしょうか。また、中国全体のテーマパーク市場はどのように進化したのかを整理します。
現在の北京石景山遊楽園は、大規模なクリーンアップと再開発を経て、「レトロモダンな都市型市民遊園地」として完全に生まれ変わっています。問題となったパクリキャラクターは影も形もなく、現在は園独自のオリジナルマスコットキャラクターや季節ごとのイルミネーションイベント、最新のVR体験施設などを導入し、健全なファミリー向けスポットとして営業を継続しています。
そして中国エンタメ界の決定的な転換点となったのが、2016年6月の「上海ディズニーランド」公式開園です。世界最大級のスケールを誇る「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」や最先端技術を駆使した「カリブの海賊」など、世界最高峰のクオリティを誇る本物のディズニーパークが誕生したことで、中国国内の消費者における「本物志向」が一気に定着しました。
さらに2026年には「ユニバーサル・スタジオ・北京」も公式オープンし、正規ライセンスの大規模テーマパークが国内で大成功を収めています。中国政府も国家戦略として「知的財産強国建設綱要」を推進し、知財侵害に対する懲罰的損害賠償制度の導入や専門の知的財産裁判所の設置を進めた結果、露骨なパクリキャラクターを堂々と掲げるテーマパークは国内からほぼ完全に淘汰されました。