小学校の図工教材として標準的な彫刻刀セットは、主に4本組または5本組で構成されています。それぞれの刃が持つ特性を理解しておくことで、思い通りの版画表現が可能になります。
- 大丸刀(だいまるとう):刃先が広く丸みを帯びた形状。広い面を一気に削り落とす「地彫り」や、柔らかい陰影を表現する際に使用します。
- 小丸刀(しょうまるとう):大丸刀よりカーブが小さく細い刃。細かな模様や丸みのある線、文字などを彫るのに適しています。
- 三角刀(さんかくとう):断面がV字型になっており、くっきりとしたシャープな細い線や輪郭線を彫り出すのに欠かせない刃です。
- 平刀(ひらとう):刃先が直線状になっており、彫り跡の凹凸を平らにならしたり、版木の角を削ってぼかし効果(かすれ)を出したりする際に活躍します。
- 切り出し刀(きりだしとう/印刀):斜めの鋭い刃先を持ち、輪郭線に切り込みを入れて不要な部分との境界を分けるなど、精密な彫刻作業に重宝します。