俳優や声優の権利擁護と労働環境の向上を目指す「日本俳優連合」の活動においても、高橋克明氏は誠実な人柄で知られていた。演技に対する情熱だけでなく、業界全体や仲間の未来を思いやる温かい姿勢は、多くの関係者から深く尊敬されていた。
今回の取材に応じてくれた劇団の同僚や音響監督たちは口をそろえて、「マイクの前や舞台上では圧倒的なプロフェッショナリズムを見せる一方で、普段は誰もが心を許してしまう優しい笑顔の持ち主だった」と語る。彼の突然の旅立ちに対する無念さは今なお消えないが、彼が遺した仕事への誠意は、残された者たちの胸にしっかりと刻まれている。