身長の決定要素において、遺伝と環境の比率は一般に「遺伝が約7割から8割、環境が2割から3割」とされる。しかし、残りの2割から3割の環境要因が、骨の伸長速度を左右する鍵を握っていることは間違いない。
骨が伸びるメカニズムの中心にあるのが、長管骨の端に位置する「骨端線」の存在と、脳下垂体から分泌される成長ホルモンだ。日本小児科学会の専門家らも指摘するように、このホルモンは特に深い睡眠(ノンレム睡眠)の最中に集中して分泌される。タンパク質や亜鉛、カルシウムといったバランスの取れた栄養摂取はもちろんのこと、夜間の質の高い睡眠が確保されなければ、遺伝的なポテンシャルを最大限に引き出すことは難しい。