漢字「人」の書き順はどっちから?「入」との違いや美文字の極意を解説

漢字「人」の書き順はどっちから?「入」との違いや美文字の極意を解説

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ドラマ『3年B組金八先生』の名シーンとして有名な「人という字は、人と人とが支え合ってできている」というフレーズ。非常に心温まる教育的解釈として日本中に広く定着していますが、漢字学・古代文字学における学術的な成り立ちの真相は全く異なります。

古代中国の甲骨文字や金文を紐解くと、「人」という漢字は「1人の人間が横を向き、腰をかがめて腕を前に垂らしている姿」をそのまま描いた象形文字であることが立証されています。左側の長い線が人間の頭部から背中、脚を表しており、右側の払い部分は前方に伸ばした腕を象徴しています。

つまり、もともとは2人の人間が支え合っている姿ではなく、「自立して立っている1人の人間の横姿」が長い歴史の中で簡略化された結果、現在の2画の形へと変化したのです。文字学の権威である白川静博士の研究や『説文解字』などの古典資料においてもこの見解は一貫しており、雑学としても知っておきたい教養の一つです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。