致死率3割の猛威…人食いバクテリア微かな傷から迫る恐怖の真実

致死率3割の猛威…人食いバクテリア微かな傷から迫る恐怖の真実

致死率3割の猛威…人食いバクテリア微かな傷から迫る恐怖の真実にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

壊死性筋膜炎が疑われる場合、医療現場でのタイムロスは即座に命の危機へと直結する。救急医療の最前線では、確定診断を待つことなく大量の抗菌薬投与が直ちに開始される。しかし、血流が遮断された壊死組織へは薬液が十分に行き渡らないため、薬剤投与のみで進行を食い止めることには限界がある。

そのため、本症治療の絶対的な主軸となるのが外科的な緊急デブリードマン(広範囲壊死組織切除術)だ。感染が及んでいる皮下組織や筋膜を迅速かつ広範囲に切り開き、原因菌とその産生毒素を体内から物理的に除去する。病勢の進行速度によっては、命を救う最後の手段として四肢の切断手術が断行される局面も少なくない。

近年は、高気圧酸素療法による組織の保護や、大量免疫グロブリン療法を用いた毒素中和など、集中治療室(ICU)における全身管理の選択肢も広がっている。感染症専門医と外科チームの緊密な連携と素早い決断こそが、致死率の非常に高いこの難病から患者の命をつなぎとめる鍵となっている。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。