日本のラケットスポーツ界を牽引する船水颯人や上松俊貴といったトップランナーのプレースタイルは、高知のジュニア世代にも決定的な影響を与えている。もはや前衛・後衛という固定概念に縛られる時代は終わった。誰もがオールラウンドにコートを駆け巡り、甘いボールは躊躇なく叩き切る。このプロフェッショナルな攻撃意識が、育成年代の隅々にまで浸透しているのだ。
「自分から仕掛けなければ、全国の頂点には届かない」。ある県内有数の指導者はそう断言した。船水選手のような研ぎ澄まされたストロークの再現性、上松選手が見せる変幻自在のポジションワーク。彼らのハイレベルな技術を分析した映像教材が、日々の練習メニューに組み込まれている。憧れを単なる憧れで終わらせず、自らの肉体へと落とし込む。その貪欲な姿勢が高知のレベルを底上げしている。