横浜や相模原の自由で多様な文化が混ざり合う環境で育った浅野忠信。彼の家庭は極めて個性的で、一般的な日本の固定観念にとらわれない雰囲気に満ちていた。芸術家肌の父親と、アメリカのカルチャーを肌で知る母親のもとで、彼はロック音楽やファッション、アートに没頭する少年時代を過ごす。
10代半ばで芸能界入りを果たしたものの、当初の彼はアイドル的なテレビドラマの枠組みに馴染めず、葛藤を抱えていた。しかし、独立系映画の監督たちとの出会いが彼の運命を一変させる。形式にとらわれない直感的な演技アプローチは、映画業界のクリエイターたちを瞬く間に魅了。日本の単館系映画を代表する顔となり、やがてアジア、そしてハリウッドへとその才能を開花させていくことになった。