『こどものじかん』が世間に「やばい」と認知された最大の要因は、「女子小学生が新米男性教師を誘惑する」という極めてタブー性の高い初期プロットにありました。2005年に双葉社のコミック雑誌『コミックハイ!』で連載が開始されると、際どいスキンシップや挑発的なセリフ回しが瞬く間に反響を呼び、読者の間で賛否両論の嵐が巻き起こります。
この議論が臨界点に達したのが、2007年秋のテレビアニメ化のタイミングでした。放送直前、未成年者による凄惨な社会事件が相次いで発生した時期と重なり、放送業界全体にコンプライアンス順守の強い圧力がかかりました。結果として、放送を予定していたKBS京都や三重テレビなどの一部地上波局が急遽放送中止(ネット受け辞退)を決定するという異例の事態に発展したのです。
児童福祉の観点やPTAからの反発を警戒したメディア側の判断はネットニュースでも大きく取り上げられ、作品を観たことがない層にまで「放送できないほど過激でやばいアニメ」という強烈な先入観を植え付ける結果となりました。