藤井萩花が表舞台から退いて久しい。しかし、彼女の発信力は衰えるどころか、むしろ深みを増している。ダンスという肉体表現から離れた彼女が次に見出したのが、ジュエリーデザインであり、自身の身体を使った自己表現だった。
彼女の腕や指先に施されたタトゥーは、どれも繊細でデザイン性が高い。かつてステージの上でライトを浴びていた彼女が、今は一人の人間として、自分の皮膚に消えない言葉や模様を刻み込んでいる。それは、誰かに見せるためのエンターテインメントではなく、自分自身のために生きるという決意表明のようにも見える。