実際に大貝戸ルートから登る際のポイントを検証します。登山口の鳥居をくぐり、神社の境内脇から登山道に入ると、杉林のつづら折りの道が始まります。一合目から八合目までは樹林帯が続き、眺望はあまり得られませんが、等間隔に設置された合目標識がペース配分の目安になります。
八合目を過ぎると聖宝寺ルートと合流し、徐々に岩場が目立つようになります。九合目付近は石灰岩が露出した急斜面となっており、前日の雨などで濡れていると非常に滑りやすいため、三点支持を意識した慎重な足運びが求められます。
九合目の急坂を登り切ると視界が一気に開け、広大な台地に建つ藤原山荘(避難小屋)へ到着します。藤原山荘にはバイオトイレ(チップ制)が設置されており、風雨を凌ぐ休憩拠点として重宝します。ただし、避難小屋内での宿泊は原則として非常時のみであり、管理人が常駐する営業小屋ではない点に留意してください。
藤原山荘から最高峰の展望丘(標高1,140m)および藤原岳山頂(標高1,144m)までは、カルスト地形特有のすり鉢状の窪地(ドリーネ)を眺めながら歩く約20分〜30分のビクトリーロードです。360度の大パノラマが広がり、晴天時には伊勢湾や琵琶湖方面、鈴鹿山脈の主峰群を一望できます。