びわ湖大津館の最大の魅力は、「湖国の迎賓館」と称された圧倒的な建築美と、びわ湖の自然景観が見事に溶け合っている点にあります。1934年(昭和9年)10月、外国人観光客を誘致する国策の一環として滋賀県初の本格的国際観光ホテル「琵琶湖ホテル」として開業。設計を担当したのは、東京の歌舞伎座や明治生命館などを手掛けた近代日本建築界の重鎮・岡田信一郎です。
外観は桃山様式の唐破風(からはふ)や城郭風の屋根冠を持つ和風の威容を誇りながら、内部は洗練されたアール・デコ調のレトロモダンな洋空間が広がる「和風意匠を纏った近代洋風建築」の最高傑作として高く評価されています。昭和天皇の行幸をはじめ、ヘレン・ケラー、ジョン・ウェインなど世界的なVIPが滞在した歴史を持ち、館内の至る所に当時の格式と職人技が息づいています。
1998年に琵琶湖ホテルが浜大津へ移転新築された際、歴史的価値を惜しむ市民の声に応えて大津市が建物を取得・改修し、2002年に柳が崎湖畔公園の中核施設「びわ湖大津館」として再生しました。2026年の現在においても、1階の展望ロビーやギャラリーは一般に広く開放されており、びわ湖大津館 迎賓館 見学予約を必要としないフリースペースだけでも、往時の社交界の華やぎを色濃く体感できます(※多目的ホールや貸室利用の際は事前申請が必要です)。