茨城スタミナラーメンの詳細まとめを語る上で欠かせないのが、その誕生秘話です。発祥は1970年代前半(昭和40年代後半から50年代初頭)、国鉄常磐線勝田駅(現・ひたちなか市)近くにあった中華料理店「大寅(だいとら)」に遡ります。考案者は、後に茨城スタミナ界のレジェンドと呼ばれる創業者・長井順一氏です。
当時、日立製作所をはじめとする工場群が立ち並ぶ勝田エリアには、多くの学生や工場労働者が行き交っていました。長井氏は「金のない若い学生やハードワーカーに、安くて栄養満点で腹いっぱいになるラーメンを食べさせたい」という強い使命感を抱いていました。そこで着目したのが、当時比較的安価で手に入り、鉄分やビタミンが豊富な豚レバーでした。
しかし、レバー特有の臭みやパサつきは若者に敬遠されがちでした。そこで試行錯誤の末に生み出されたのが、レバーを油通しして臭みを封じ込め、自然な甘みを持つカボチャやシャキシャキのキャベツ、ニラ、ニンジンを合わせ、一味唐辛子を効かせた濃厚な甘辛醤油餡で包み込むという画期的な調理法でした。この「スタミナラーメン 甘辛あんかけ レバー」の絶妙な調和こそが、半世紀を超えて愛され続ける熱狂の原点です。