大手クリーニング店や家事代行サービスの現場担当者への取材、およびSNSや知恵袋に寄せられる悲痛な相談を分析すると、良かれと思って実践した自己流対策が裏目に出ている事例が目立ちます。
「クリーニングから戻ってきた衣類を、ビニールカバーをかけたままクローゼットや衣装ケースに収納していたら、翌シーズンにカビだらけになっていた」(30代会社員・手記より)という声は典型例です。クリーニング後のポリ包装は配送時の汚れ除けであり、内部に微細な溶剤や水分が残留している場合があります。カバーを外さずに密閉空間へ収めると、内部湿度が80%超の多湿環境に達し、あっという間に菌糸が広がります。
また、プラスチック製の衣装ケースの防カビ対策においても、「隙間なく衣類を限界まで詰め込む」という過密収納が原因で空気の循環が完全に止まり、底面に湿気が凝縮して底側の服だけが全滅するトラブルが頻発しています。現場のプロは口を揃えて「収納率80%を維持し、指2本分の隙間を空けることが最強の防壁になる」と証言しています。