みさき公園の象徴でもあったシャイニースタジアムは、観客席の向こうに本物の海が広がる唯一無二のロケーションで知られていました。しかし、華やかなショーの裏側では深刻な課題が山積していました。
最大の要因は、1957年開園という歴史ゆえの設備の急速な老朽化です。海沿いに立地するスタジアムは塩害の影響を強く受け、配管設備や水槽の浄化システムの維持管理費が年々高騰していました。イルカの命を守るための海水濾過システムや水温調節装置を刷新するには莫大な改修費用が必要であり、年間入場者数がピーク時から半減していた同園にとって、その投資回収は極めて困難な状況に陥っていました。
さらに、親会社である南海電鉄の中期経営計画における事業ポートフォリオ見直しが重なりました。沿線人口の減少やインバウンドシフトが進む中、レジャー事業への継続的な赤字補填を断念。岬町への無償譲渡を含めた協議が行われたものの、民間企業としての事業継続は2026年3月末をもって限界を迎えたのが実情です。