かつて社会問題となった「漫画村」の閉鎖以降、海賊版サイトの運営拠点は巧妙に海外へ分散し、ベトナムや東欧などを経由したミラーサイトが次々と立ち上がっては消えるイタチごっこが続いてきました。一般社団法人ABJ(出版広報センター)の最新モニタリング調査によると、主要な大規模海賊版サイトに対する国際共同捜査やドメイン差し押さえが進んだ結果、2026年から2026年にかけて主要なrawサイトの約7割が閉鎖またはアクセス遮断に追い込まれています。
現在検索エンジンに残存しているサイトの多くは、アクセスしたユーザーの端末情報を抜き取るフィッシング詐欺サイトや、別の不正広告へ強制リダイレクトさせるダミーページです。小学館をはじめとする大手出版社各社は、権利侵害対策チームを常時稼働させ、クラウドフレアなどのCDN事業者に対する発信者情報開示請求および通信遮断要請を高速で執行しています。「raw」と名乗るサイトの寿命は極めて短く、アクセスすること自体がサイバー犯罪組織の格好の標的に飛び込む行為にほかなりません。